交代

こうたい

交代とは、サッカーの試合中にピッチ上の選手をベンチの選手と入れ替えることを指す。競技規則により、1試合で交代できる人数は最大5人（2020年から恒久化）と定められており、交代は試合中の重要な戦術的判断の一つである。監督は、疲労した選手の休養、戦術変更、負傷選手の保護、試合展開に応じた選手起用などの理由で交代を行う。交代は、ボールがアウトオブプレーの時にのみ認められ、主審の許可を得て行われる。交代選手はセンターラインから入場するのが原則であり、退く選手が完全にピッチを出てから入場しなければならない。効果的な交代は試合の流れを変えることができ、「スーパーサブ」と呼ばれる途中出場で活躍する選手も存在する。オーレ・グンナー・スールシャール（元マンチェスター・ユナイテッド）は、ベンチから出場して決勝ゴールを決めることが多く、スーパーサブの代名詞となった。また、終盤のリードを守るために守備的な選手に交代する、逆に劣勢を覆すために攻撃的選手を投入するなど、交代のタイミングと選手選択は監督の腕の見せ所である。近年では、VARレビュー中や飲水タイムを利用して交代を行う戦術的な時間稼ぎも見られる。