サッカー用語辞典

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ウェッジコントロール

うぇっじこんとろーる

ウェッジコントロールとは、足の裏でボールを地面に押さえつけるようにして止める技術である。「ウェッジ」は「くさび」という意味で、ボールと地面の間に足裏という「くさび」を差し込むイメージからこの名が付けられた。主に足の裏全体やつま先に近い部分を使い、上から体重をかけてボールを制する。この技術は、特に背後からのパスを受ける際や、体を相手との間に入れながらボールをキープする場合に有効である。ウェッジコントロールの利点は、ボールを完全に足元に収めることができ、相手がボールを奪いにくいこと、そして体全体で相手をブロックしながらボールを保持できることにある。また、360度どの方向にもボールを運び出せる自由度の高さも特徴である。南米の選手、特にブラジルやアルゼンチンの選手たちがこの技術に長けており、狭いスペースでのボールキープやターンに活用している。ジダンやロナウジーニョもウェッジコントロールの名手として知られる。現代サッカーでは、密集地帯でのプレーが増えているため、このコントロール技術の重要性が高まっており、若い世代への指導でも重視されている。