サッカー用語辞典

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エリア分割

えりあぶんかつ

エリア分割は、サッカーのピッチを複数のゾーンに区分けし、各エリアでの戦術的な役割や優先事項を明確化する戦術概念である。最も基本的な分割方法は、ピッチを縦に3分割(左サイド、中央、右サイド)と横に3分割(守備ゾーン、中盤ゾーン、攻撃ゾーン)し、合計9つのエリアに分ける手法である。さらに細かく分割する場合は、縦5分割×横3分割で15エリア、あるいは縦5分割×横5分割で25エリアに区分することもある。この分割により、各選手がどのエリアで何をすべきか、どのエリアをカバーすべきかが明確になり、組織的なプレーが可能になる。守備戦術では、どのエリアでプレスをかけるか、どのエリアを捨ててコンパクトに守るかなどを決定する際に使用される。攻撃戦術では、どのエリアに選手を配置するか、どのエリアにボールを運ぶかの戦略立案に役立つ。また、試合分析では、どのエリアでボールを失いやすいか、どのエリアで得点が生まれているかなどのデータ分析にも活用される。現代サッカーの戦術理論において、エリア分割は基礎的かつ重要な概念となっている。