サッカー用語辞典

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カウンターアタック

かうんたーあたっく

カウンターアタックとは、相手チームの攻撃を守備で跳ね返した直後に、素早く攻撃に転じる戦術である。相手が攻撃時に多くの選手を前線に上げている隙を突き、数的優位を作りながら高速で相手ゴールに迫ることを目的とする。この戦術の成功には、ボール奪取後の迅速な判断、正確なパス、スピードのある選手の存在が不可欠である。歴史的には、1960年代から70年代のイタリアサッカーで「カテナチオ」と組み合わせて使われ、堅い守備から一転して鋭い攻撃を仕掛けるスタイルとして確立された。現代サッカーでは、ジョゼ・モウリーニョやディエゴ・シメオネなどの監督が得意とする戦術として知られる。カウンターアタックには、ボール奪取直後に縦に速く攻める「ダイレクトカウンター」と、一度ボールを保持してから仕掛ける「組み立てカウンター」の2種類がある。効果的なカウンターアタックを実現するには、守備時のコンパクトな陣形維持、ボール奪取後のファーストパスの精度、前線の選手の裏抜けのタイミングが重要となる。