サッカー用語辞典

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ヤシン賞

やしんしょう

ヤシン賞(Yashin Trophy)は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、その年最も優れたゴールキーパーに贈られる賞である。2019年に創設され、ソビエト連邦の伝説的なゴールキーパーレフ・ヤシンにちなんで命名された。レフ・ヤシンは「黒蜘蛛」の異名を持ち、史上最高のゴールキーパーの一人とされる。ヤシン賞は、FIFAの年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアワーズ」において発表され、世界中のゴールキーパーの中から最優秀選手が選ばれる。選考基準は、セービング能力、試合への貢献度、リーダーシップ、チームの成績などである。初代受賞者は、リバプールのアリソン・ベッカー(2019年)であり、その後、バイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアー、チェルシーのエドゥアール・メンディなどが受賞している。ゴールキーパーは得点者に比べて注目されにくいポジションであるため、この賞の創設により、GKの重要性と技術が広く認識される機会が増えた。世界最高のゴールキーパーに贈られる栄誉ある賞である。