サッカー用語辞典

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出場停止

しゅつじょうていし

出場停止は、警告(イエローカード)や退場(レッドカード)の累積、または重大な違反行為により、選手が次の試合に出場できなくなる処分である。多くのリーグや大会では、一定枚数のイエローカードを受けると自動的に1試合の出場停止となる。例えば、Jリーグでは累積4枚で1試合、8枚で2試合の出場停止となる。UEFAチャンピオンズリーグでは、グループステージで3枚の警告を受けると1試合出場停止となる。レッドカードによる退場の場合は、基本的に次の1試合が出場停止となるが、悪質な反則や暴力行為の場合は、懲罰委員会により複数試合の出場停止が科されることもある。また、試合後の処分として、審判の見逃した危険なプレーや、試合後の不適切な言動に対しても出場停止が科される場合がある。戦術面では、主力選手の出場停止はチームに大きな影響を与えるため、監督は警告累積状況を管理し、重要な試合の前に累積をリセットするために、あえて格下の相手との試合で出場停止を消化させることもある。近年では、VARの導入により、試合中に見逃された反則が後から処分されるケースも増えている。