サッカー用語辞典

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過密日程

かみつにってい

過密日程(Fixture Congestion)は、短期間に多数の試合が組まれている状態のことである。特にヨーロッパのトップクラブは、国内リーグ、国内カップ戦、ヨーロッパのクラブ大会(UEFAチャンピオンズリーグヨーロッパリーグなど)を並行して戦うため、週に2-3試合というハードスケジュールになることが多い。さらに、代表戦期間や年末年始の連戦なども重なると、選手の身体的・精神的負担が増大する。過密日程の問題点としては、怪我のリスク増加、パフォーマンスの低下、回復時間の不足、選手のローテーション管理の困難さなどが挙げられる。監督は、主力選手を休ませるために、カップ戦では若手や控え選手を起用するなどの工夫を行う。また、スカッドの厚み(控え選手の質と数)が、過密日程を乗り切る鍵となる。近年では、選手会や監督から、試合数の多さに対する懸念の声が上がっており、選手の健康保護の観点から日程の見直しを求める意見もある。UEFA、FIFA、各国リーグの間で、試合数と選手の健康のバランスをどう取るかが課題となっている。