サッカー用語辞典

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スライディングタックル

すらいでぃんぐたっくる

スライディングタックルとは、地面に滑り込むようにして相手からボールを奪う守備技術のことである。立った状態では届かない距離のボールに対して、体を投げ出すようにスライディングすることで、リーチを伸ばしてボールを奪取したりクリアしたりする。この技術は、タイミングと正確性が極めて重要であり、失敗すると相手にファウルを与えたり、イエローカードレッドカードの対象となる危険なプレーとなる可能性がある。成功したスライディングタックルは、ボールだけを的確に狙い、相手選手に接触しないか、接触しても危険でない方法で行われる必要がある。特にペナルティエリア内でのスライディングタックルは、失敗するとペナルティキックを与えることになるため、慎重な判断が求められる。近年のサッカーでは、審判の判定基準が厳しくなっており、以前に比べてスライディングタックルの使用頻度は減少傾向にある。それでも、クリーンなスライディングタックルは観客を沸かせる素晴らしいプレーとして評価される。パオロ・マルディーニやクラウディオ・ジェンティーレなどは、正確なスライディングタックルで知られた名選手である。