サッカー用語辞典

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バックスピン

ばっくすぴん

バックスピンとは、ボールに後方への回転をかける技術で、ボールが前進しながら手前方向に回転している状態を指します。サッカーでは、主にシュートやパスの際に使用され、ボールの軌道や着地後の動きをコントロールするために重要な技術です。バックスピンをかけることで、ボールは空中で浮き上がる力を受け、通常より高い弧を描きながら飛びます。ゴールキーパーの頭上を越えるループシュートや、相手ディフェンスラインの裏に落とすパスなどで効果的に使われます。また、着地後はボールが前方に転がりにくくなるため、トラップしやすいパスを出す際にも有効です。バックスピンをかけるには、ボールの中心より下部をインステップやインサイドで蹴り上げる技術が必要です。フリーキックでは、バックスピンと横回転を組み合わせることで、変化球のような軌道を生み出すことができます。ロベルト・カルロスの「無回転フリーキック」とは対照的に、ジュニーニョ・ペルナンブカーノなどはバックスピンを活用したフリーキックで知られています。