サッカー用語辞典

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守備的ミッドフィールダー

しゅびてきみっどふぃーるだー

守備的ミッドフィールダーとは、中盤の底でプレーし、主に守備的なタスクを担う選手のことである。ボランチディフェンシブミッドフィールダー(DMF)、アンカーとも呼ばれる。この位置の選手は、相手の攻撃を遮断し、ディフェンスラインの前でスペースを埋め、ボールを奪回することが主な役割である。また、守備からの攻撃への切り替え時には、最初のパスを供給する起点としても機能する。歴史的には、クロード・マケレレがこのポジションの重要性を確立し、「マケレレ・ロール」という言葉が生まれるほど影響力を持った。その後、セルヒオ・ブスケツ、エンゴロ・カンテ、カゼミーロなど、世界最高レベルの選手たちがこのポジションで活躍している。現代サッカーでは、単に守備をするだけでなく、高いパス精度、戦術理解力、そしてビルドアップへの参加能力が求められる。優れた守備的ミッドフィールダーは、チームの守備的安定性を提供し、攻撃陣が自由にプレーできる環境を作り出す縁の下の力持ちである。