状況認識
じょうきょうにんしき
状況認識(Situational Awareness)とは、ピッチ上の味方・相手の位置、スペース、プレッシャーの方向などを正確に把握し、適切な判断を下すための認知能力を指すサッカー用語です。状況把握とほぼ同義で使われます。高い状況認識能力を持つ選手は、ボールを受ける前から次のプレーを決めており、プレッシャーを受けても冷静に対応できます。この能力は、首振りや周辺視野の活用によって養われ、「認知」「判断」「実行」というプレーサイクルの最初のステップを担います。特にミッドフィールダーやプレーメーカーには不可欠な能力で、シャビ、イニエスタ、モドリッチなどの名選手が高い状況認識能力を持っていたことで知られています。現代のサッカー指導では、技術練習だけでなく、状況認識を高めるための認知トレーニングも重視されています。