第4の審判員
だいよんのしんぱんいん
第4の審判員(Fourth Official)は、主審、副審2名に加えて配置される補助審判員である。主な役割は、選手交代の管理、アディショナルタイムの表示、ベンチエリアの監督、主審や副審が負傷した場合の代行などである。試合中、タッチライン沿いのテクニカルエリア付近に位置し、両チームのベンチと直接コミュニケーションを取る。選手交代時には、交代する選手の背番号を記した電光ボードまたはプラカードを掲げ、退場する選手がフィールドを完全に離れた後、交代選手の入場を許可する。また、前半と後半の終了時には、主審が決定したアディショナルタイム(ロスタイム)の分数を表示する。監督やコーチング スタッフがテクニカルエリアから出たり、不適切な行動を取った場合には警告や退場を伝達することもある。VARシステムが導入されている試合では、VARとの連絡役を務めることもある。高レベルの試合では必須の存在であり、国際試合やプロリーグでは標準的に配置される。第4の審判員自身も審判資格を持ち、将来的に主審を務めることを目指す者も多い。その存在は、試合運営の円滑化と公正性の維持に大きく貢献している。