累積警告
るいせきけいこく
累積警告とは、大会期間中に選手が受けたイエローカードの枚数が積み重なり、一定枚数に達した際に次の試合で出場停止処分となる制度のこと。多くの大会では、イエローカード2枚で1試合の出場停止となり、さらに累積枚数が増えると出場停止試合数も増える。例えば、ワールドカップでは予選リーグと決勝トーナメント1回戦までに2枚のイエローカードを受けると、次の試合に出場できない。UEFA主催大会では、3枚目、5枚目のイエローカードで1試合の出場停止となるルールが適用されることが多い。この制度は、ラフプレーや戦術的ファウルを抑制し、フェアプレーを促進する目的がある。チームにとっては、主力選手が累積警告で出場停止になることは大きな痛手となるため、監督は警告が溜まっている選手の起用を慎重に判断する必要がある。また、準決勝前など、特定の段階で累積警告がリセットされる大会もある。戦術的に、わざと警告を受けてリセットのタイミングを調整しようとする行為は、スポーツマンシップに反するとして厳しく罰せられる。