オリエンタード
おりえんたーど
オリエンタードとは、スペイン語で「方向付けられた」という意味を持ち、サッカーにおいては次のプレーを有利にするために、ボールを受ける際に体の向きやボールタッチの方向を意図的にコントロールする技術を指す。単にボールを止めるのではなく、トラップの瞬間に次のプレー(パス、ドリブル、シュート)が最も効果的に行える位置と方向にボールを置くことが目的である。例えば、背後から来たパスを受ける際、体を開いて前方のスペースが見える向きでトラップすることで、相手のプレッシャーを避けつつ、すぐに前方へのパスやドリブルが可能になる。バルセロナやスペイン代表などティキタカを実践するチームでは、このオリエンタードの技術が極めて重要視されており、選手たちは常にフィールド全体を把握し、最適な体の向きとボールタッチを選択する訓練を積んでいる。シャビ・エルナンデスやイニエスタなどの名手は、この技術の達人として知られている。オリエンタードを習得することで、プレースピードが上がり、相手のプレッシャーを受けにくくなり、チーム全体のパス回しの質が向上する。現代サッカーの高速化に伴い、この技術の重要性はますます高まっている。