ショートパス
しょーとぱす
ショートパスとは、比較的短い距離で味方選手にボールを送るパスを指すサッカー用語である。一般的には10メートル以内の距離で行われるパスを指すが、明確な定義はない。ロングパスと対比される概念であり、ボールコントロールを維持しながら確実に味方へボールを渡すことを目的とする。ショートパスを多用する戦術は「ショートパスサッカー」と呼ばれ、スペインやバルセロナのティキ・タカが代表例である。短い距離のパスを正確につなぐことで、ボール保持率を高め、相手の守備陣形を崩していく。ショートパスには、インサイドキック、アウトサイドキック、足裏を使ったパスなど、様々な技術が含まれる。パスの精度、スピード、タイミングが重要であり、受け手の動きとの連携も求められる。現代サッカーでは、ショートパスを高速でつなぐことで相手のプレスを回避し、攻撃を組み立てる戦術が主流となっている。統計的には、トップチームはショートパスの成功率が85%以上を記録することが多い。ただし、ショートパスだけでは攻撃に変化がなくなるため、ロングパスや縦パスと組み合わせることが戦術的に重要である。