チップキック
ちっぷきっく
チップキックとは、ボールの下をすくい上げるように蹴ることで、ふわりとした浮き球を蹴る技術である。主にゴールキーパーや守備選手の頭上を越えてゴールを狙う際や、相手の守備ラインの裏にパスを出す際に使用される。ボールにバックスピンをかけることで、急激に浮き上がり、落下後も前に転がりにくい特性がある。チップキックでのシュートは「チップシュート」または「ロブシュート」とも呼ばれ、ゴールキーパーが前に出てきた隙を突いて、その頭上を越えるように狙う。メッシやベッカムなど多くのスター選手がこの技術を駆使して美しいゴールを決めている。技術的には、ボールの中心より下を足先でコンパクトに蹴り、フォロースルーを小さくすることでボールを浮かせる。パスとして使用する場合は、味方フォワードが裏に抜け出すタイミングに合わせて、ディフェンスラインを越える絶妙な軌道のボールを供給する。チップキックは繊細なタッチと正確な距離感が求められる高度な技術であり、習得には反復練習が必要である。