サッカー用語辞典

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反スポーツ的行為

はんすぽーつてきこうい

反スポーツ的行為(Unsporting Behaviour)は、サッカーのルールにおいて、フェアプレーの精神に反する行動を指し、イエローカードの対象となる反則行為の一つである。具体的には、相手を意図的に倒す、シミュレーションダイビング)、時間稼ぎのための過度な遅延行為、ボールを遠くに蹴るなどのリスタート妨害、相手選手を侮辱する行為、主審の許可なくフィールドを出入りする、ユニフォームを脱ぐなどの行為が含まれる。特に、PKを得るために倒れたふりをするシミュレーションは、近年厳しく取り締まられており、ビデオ判定VAR)の導入により、より正確に検知されるようになった。また、ゴールを決めた後にユニフォームを脱ぐ行為も、反スポーツ的行為として警告の対象となる。これは、過度なセレブレーションを抑制し、試合の進行を妨げないためのルールである。反スポーツ的行為による警告は、累積警告の対象となり、一定数の警告を受けると出場停止処分を受けることになる。審判は、試合の公平性とスポーツマンシップを守るため、これらの行為を厳格に判定し、必要に応じて警告や退場を命じる。フェアプレーはサッカーの根幹をなす価値であり、反スポーツ的行為はその精神を損なうものとして、強く戒められている。