インスイング
いんすいんぐ
インスイングとは、キックしたボールがゴール方向へ内側に曲がる軌道を描くボールキックを指すサッカー用語である。特にコーナーキックやフリーキック、クロスの場面で使用される技術である。右サイドから蹴る場合は左回転、左サイドから蹴る場合は右回転をかけることでゴールに向かって曲がる軌道となる。ボールのどの部分を足のどの部分で蹴るかによって回転の方向と強さが決まり、高度な技術が要求される。インスイングのコーナーキックは、ゴール前に集まる味方選手が直接ヘディングシュートを狙いやすく、またゴールキーパーにとっては判断が難しいボールとなる。逆方向に曲がるアウトスイングと組み合わせることで、相手守備陣を混乱させる戦術的効果がある。デビッド・ベッカム、トニ・クロース、ケビン・デ・ブライネなど、精密なインスイングキックを操る選手は、セットプレーでチームに大きなアドバンテージをもたらす。現代サッカーでは、セットプレーからの得点率が重要視されており、インスイングの技術は攻撃戦術の重要な要素となっている。