ウイングバック
ういんぐばっく
主にスリーバックまたはファイブバックのシステムで採用される、サイドレーンを上下動する攻守両面の役割を担うポジション。伝統的なサイドバックよりも前方に位置し、攻撃時にはウイングのように高い位置を取り、守備時には最終ラインまで戻ってサイドバックの役割を果たす。このポジションには極めて高い運動量とスタミナが求められ、90分間にわたってピッチを縦に走り続ける必要がある。また、攻撃ではクロスやドリブルの技術、守備では1対1の対応力やカバーリング能力が必要とされる。1990年代にイタリアのセリエAで広く採用され、日本代表でも長友佑都がこのポジションで活躍した。3-5-2システムや3-4-3システムでは、両サイドのウイングバックが攻撃の幅を作り出す重要な役割を担う。現代サッカーでは、相手の攻撃を抑えながら自チームの攻撃にも厚みを加える戦術として、多くのチームがこのシステムを採用している。