サッカー用語辞典

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ボールポゼッション

ぼーるぽぜっしょん

ボールポゼッションとは、試合中にボールを保持している時間の割合を示す指標であり、チームの攻撃的支配力を測る重要な統計データである。一般的にはパーセンテージで表され、試合全体の中でどれだけボールを支配していたかを示す。高いボールポゼッション率を維持することは、相手に攻撃の機会を与えず、自チームのリズムで試合を進めることができるという利点がある。歴史的には、オランダの「トータルフットボール」やスペインの「ティキタカ」など、ボールポゼッションを重視する戦術が成功を収めてきた。特にペップ・グアルディオラが率いたバルセロナは、70%を超えるボールポゼッション率を記録し、この戦術の有効性を証明した。しかし、ボールポゼッションが高いからといって必ずしも勝利するわけではなく、効果的なカウンター戦術によって少ないボール保持でも勝利するチームも存在する。現代サッカーでは、ボールポゼッションは一つの戦術的選択肢であり、チームの哲学やスタイルによってその重要性は異なる。