サッカー用語辞典

← 用語一覧に戻る

ポジションチェンジ

ぽじしょんちぇんじ

ポジションチェンジとは、試合中に選手が本来の配置から意図的に入れ替わり、異なるポジションでプレーする戦術的な動きのこと。相手の守備組織を崩すための有効な手段であり、マークのズレやスペースの創出を目的として行われる。例えば、ウイングトップ下の選手が位置を入れ替えたり、サイドバックと中盤の選手が流動的に動いたりする。トータルフットボールの概念に基づくこの戦術は、オランダ代表やバルセロナなどで高度に発展してきた。効果的なポジションチェンジには、選手の多機能性(ポリバレント)と高い戦術理解が必要で、相手ディフェンスを混乱させ、誰をマークすべきか判断を遅らせることができる。ただし、やみくもに入れ替わると味方同士が重なってしまい、逆にスペースを消してしまう危険性もある。現代サッカーでは選手の流動性が重視され、固定的な位置取りよりも状況に応じた柔軟なポジションチェンジが求められている。