ユーティリティプレーヤー
ゆーてぃりてぃぷれーやー
ユーティリティプレーヤーとは、サッカーにおいて複数のポジションでプレーできる多機能な選手を指す。特定のポジションに固定されることなく、チームの状況や戦術に応じて様々な位置で高いレベルのパフォーマンスを発揮できる選手である。ユーティリティプレーヤーは、チームにとって非常に価値が高く、怪我人や出場停止者が出た際の穴埋めや、試合中の戦術変更に柔軟に対応できる。ジェームズ・ミルナー(リバプール)は、フルバック、ミッドフィールダー、ウイングなど多様なポジションをこなし、フィリップ・ラーム(元バイエルン)は右サイドバックとボランチの両方で世界トップレベルのプレーを見せた。また、ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)も右サイドバックとミッドフィールダーを兼任できる代表的なユーティリティプレーヤーである。このタイプの選手は、高い戦術理解力、適応能力、幅広い技術を持つことが求められる。監督にとっては、限られたベンチ枠の中で複数のポジションをカバーできるユーティリティプレーヤーは重宝される存在であり、スカッドのバランスを保つ上で重要な役割を果たす。ただし、複数ポジションをこなせる反面、特定ポジションのスペシャリストと比較してやや劣る場合もあり、起用方法には慎重な判断が必要である。